マコモダケ お気に入り画像登録
マコモダケ

登録 タグ *マコモダケ *黒穂菌 *クレージー右京 *料理
編集を行うにはログインしてください

投稿日時
2015-10-04 00:15:44

投稿者
プロフィール画像
鳥野 新

このユーザのマイページへ

お気に入りユーザ登録
投稿者コメント
 スーパーでマコモダケと初遭遇。これはマコモというイネ科の植物に黒穂菌(くろぼきん)が感染して腫大したもの。成り立ちを知ると不気味だが、美味しいと噂には聞いていた。なんとしてでも食べてみたい。
 緑の皮をむいて分割するとおおこれが黒穂菌か! ぽつぽつと黒い斑点がっ! 早いうちに収穫すると白いらしい、安かったのはこの黒い斑点のせいなのか? 説明にはサラダや炒め物、てんぷらに。と書いてあるがまずは味を知らねばならない。と、いうことで料理番組とかでシェフが素材を生で齧っているのを思い出し切ったものをえいやっと口に入れる。黒穂菌とはすなわち「病原性糸状菌」。糸状菌と言えばまっさきに思い出すのは「水虫」。実はキノコも糸状菌の一種なのだが、あの黒い斑点を見るととても、舞茸とかマツタケの親戚と言うよりももっと禍々しい印象が……。思い切って口に入れたものの、味が無くてがさがさして最初は後悔したのだが、噛んでいると立ち上る何とも言えない香りと、口に広がるかすかな甘みがなんだかくせになって、スライスしたものを次々に口に放り込む。やっぱ無味、の後に遅れて口の中に広がる得も言われぬ芳香(でも、わずかだが)。この味どこかで、どこかで。しばらく悩んで思い当ったのが『メンマ』!! もっと食べたくなってマコモの皮をむいていくが、そのいかにも病的な変形に「やっぱ、これ感染してんだ~」とちょっと引く。トウモロコシに黒穂菌が感染しているものはもっとグロテスクであるがウイトラコチェと呼ばれメキシコでは珍味らしい。
 見かけは悪いが、恥じらう乙女のような味(初めは主張しないが、次第にゾクゾクっと来て気が付けば虜にされてしまう、的な)にはどのような料理があうのか。結局、無難なきんぴら(醤油:みりんが1:1)からはじめてみたが、これが実に美味しかった。
 マコモダケは万葉集や古事記にも出てくるらしい。黒い部分はお歯黒にしていたようだ。なんにせよ気に入ったのでまたいろいろ料理してみるつもりだ。もう、黒穂ちゃんの虜。
→画像情報ページへ
最大化 | アクセス解析 | ユーザ情報

メッセージ送信
▽この画像のURL(リンクについて)▽


▽この画像のトラックバックURL▽(トラックバックについて)


情報提供